あたち物語|『なんとなく美容師』だった私が、美容『師』になるまで | カット・美髪|富山県の美容室ヘアーサロンelämä(エラマ)
 

あたち物語|『なんとなく美容師』だった私が、美容『師』になるまで

YUZUKI STORY

あたち物語

「なんとなく美容師」だった私が、
美容『師』になるまで

1997年生まれ。
富山県黒部市出身。

自然に囲まれた環境で育ちました。

祖父は理容師。
母は美容師。

母は自宅で美容室を経営していたため、幼い頃から美容師として働く母の背中を見て育ちました。

美容師に憧れ、美容師を目指す方の多くは、

「美容師は華やかな仕事」

そう思うのではないでしょうか。

でも、幼い頃の私が見ていた美容師という仕事は、華やかな世界とは少し違うものでした。

私が見てきた「美容師」は、激務だった

幼い頃、両親が離婚。

母はスタッフを雇いながら、経営者として、美容師として、朝から晩まで働き詰め。

そして同時に、幼い私と双子の姉を育ててくれました。

そんな母の姿をずっと見てきた私にとって、

美容師=激務。

それが、美容師という仕事に対する最初のイメージでした。

中学、高校となんとなく過ごし、特にやりたいことも見つけられないまま高校を卒業。

母が美容師として働いていたこともあり、

「なんとなく美容師の道に進もうかな」

そんな気持ちで富山県理容美容専門学校へ進学しました。

そして、なんとなく2年間を過ごし、2018年に卒業。

学生時代からアルバイトをしていたサロンに、そのまま就職しました。

なんとなく始まった美容師人生

なんとなく仕事に行き、なんとなく過ぎていく毎日。

暇な日は、

「今日は休んでいいよ」

と言われ、その分しっかり給料は引かれる。

月収は7〜8万円。

そこから、

国民年金。
国民健康保険。
住民税。
さらに車のローン。

そんなもの、払えるわけがない……。

「やっぱり美容師は給料が安い」

「これじゃ生きていけない……」

その反動もあり、2年間働いたサロンを離れ、比較的給料の良い大衆サロンへ転職しました。

「速さ」だけは誰にも負けなかった

転職してからは、毎日毎日、終わりが見えないほどのお客様をこなす日々。

営業後は練習に追われ、そしてスタイリストデビュー。

でも、そこにあったのも、自分が思い描いていた美容師とはかけ離れた世界でした。

いつしか何も考えず、無になって黙々と仕事をするようになりました。

シャンプー。
ストレートのアイロン。
カラー塗布。

「速さなら誰にも負けない」

そう言えるほどのスピードを身につけました。

でも――

お客様に寄り添う仕事ではなく、ただただ「速さ」だけを求める自分が、なんだか嫌になっていきました。

このままでは、美容師人生が終わる

手荒れもひどくなりました。

肘まで荒れ、ボールペンすら持てないほど腫れ上がる手。

そして――

日頃の激務が祟り、腰のヘルニアが悪化。

起き上がることもできない。
座ることもできない。
歩くことすら、ままならない。

スタッフルームに椅子とゴミ箱を並べ、その上に段ボールを敷いて横になる日もありました。

休みの日は病院へ行き、痛み止めの注射。

「このままでは、美容師人生も終わってしまう……」

そう思いました。

その頃の私は、毎日なんとなく仕事をこなしている美容師。

なのに、

「いつかは独立したい」

という一丁前な思いだけは持っていました。

だから、このタイミングでもう一度、

「1から何かを極めよう」

そう思い、2つ目のサロンを辞める決意をしました。

腰の療養という名の「プー太郎生活」開始

勢いで辞めたはいいものの、

自分は何を得意とするのか。
美容師として何がしたいのか。

何も決まっていません。

とりあえず、

腰の療養という名のプー太郎生活開始。

「美容師としてヘアを触ること以外にも、何かできることが欲しい」

そう思い、

「ネイルをやってみよう!」

と、ネイル検定を受験して資格を取得。

そして――

やっぱりやーめた。

ネイルは、自分がお客様として座って眺めていることが好きなんだ……。

じゃあ、他にしたいことは??

デザインカラー?

デザインカラーに特化したサロンを探し始めるものの、

「やっぱり違う……」

デザインカラーは、年齢を重ねてもずっと流行についていけるのだろうか。

この先、長く現場に立ち続けて、長くお客様から必要とされる美容師になれるのだろうか。

考えれば考えるほど、

「やっぱり何がしたいのか分からない……」

そんな時に見つけた「エラマ」

とりあえず働かなければと思い、サロンを探して面接も受けました。

内定もいただきました。

でも、自分が極めたいことが決まっていないから、どうしても納得できない。

すでにスタッフが揃い、出来上がっているサロンに、

何の武器もない私が入って、お客様がついてくれるのだろうか。

そんな不安もありました。

そして、いくつかの求人サイトを見ていた時――

エラマの求人を見つけました。

オープンして、もうすぐ1年。

髪質改善を得意とするサロン。

夫婦2人で経営していて、他にスタッフは誰もいない。

ということは……

私がスタッフ第1号!?

これから大きくなっていくサロン。

そして、

「髪質改善=髪のお医者さんになれる?」

根拠なんてありませんでした。

でも、「何かを極めたい」「長く現場に立ち続けたい」と考えていた私には、

なぜかピッタリな気がしました。

すぐに面接希望の連絡。

面接を経て無事に内定をいただき、

2021年4月、エラマに入社しました。

見たことのない薬剤ばかり

働き始めた当初は、見たこともない処理剤ばかり。

正直、

ちんぷんかんぷん……。

最初の1ヶ月間はアシスタントとして働きながら必死に勉強し、入社翌月からスタイリストとしてデビューしました。

カウンセリングの仕方。

薬剤選定。

見よう見まねで少しずつ自分のやり方を見つけ、それなりにお客様に満足していただける仕事ができるようになりました。

そして、その頃の私は、

「ある程度の知識と技術は身についた」

そう思っていました。

でも――

今振り返ると、ここからが本当の始まりでした。

あるお客様の髪に感じた「疑問」

エラマに入社して3〜4年ほど経った頃。

私が入社した当初からずっと来てくださっている、あるお客様の髪を見て、疑問を感じました。

「前回来られた時は綺麗になって帰られたのに……」

次に来店された時の髪の状態が、あまり良くない。

毎月毎月、通ってくださっているのに。

エラマを選んで、私を選んで来てくださっているのに。

マニュアル通りに薬剤を選定して、

マニュアル通りに施術をすれば、

それなりに綺麗な髪を作ることはできる。

でも――

それでは、お客様の髪を本当に綺麗にしていくには限界がある。

初めて、そう感じました。

「このお客様を、なんとか綺麗にしたい」

そのお客様の髪をなんとか綺麗にしてあげたい。

そう思い、代表の福田に相談しました。

そこで知ったのが、

タモさんの商材でした。

「これだったら、このお客様を綺麗にできるかもしれない!」

そこから、タモさんが投稿されている記事を読みあさる毎日が始まりました。

でも、最初は――

何を言っているのか、全然分からない。

そして気づきました。

自分は今まで、

「ある程度の知識と技術を身につけた」

と思っていた。

でも、本当は知らないことだらけだった。

自分の無知さを知りました。

悔しい。

それでも、きっかけをくれたあのお客様を、なんとか綺麗にしたい。

その一心で必死に勉強しました。

1人のお客様から、すべてのお客様へ

勉強を続けていくうちに、少しずつ自分の中で何かが変わっていきました。

きっかけは、ある1人のお客様でした。

でも気づけば、

「私を選んでくださっている、すべてのお客様の髪を今までで一番綺麗な状態にしてあげたい」

そう思うようになっていました。

どうしたら、もっと綺麗にできるのか。

今の髪に、本当にこの薬剤が合っているのか。

もっと良い方法はないのか。

毎日、毎日、試行錯誤。

すると、お客様から、

「今までと違う!」

「最高!」

そんな言葉を聞く機会が、一段と増えていきました。

ようやく美容『師』になれた気がした

幼い頃からずっと、

美容師=激務

だと思っていました。

実際、自分自身も美容師になってから、何度もその現実を経験しました。

なんとなく美容師になって、

なんとなく働いて、

速さだけを求め、

身体を壊し、

自分が何をしたいのかさえ分からなくなった。

それでも、いろいろな人と出会い、学び、

目の前のお客様の髪と本気で向き合うようになって、

私の中にあった美容師という仕事のイメージがガラッと変わりました。

今は、

『最幸』な仕事に就くことができた。

そう思っています。

そして、

ようやく美容『師』になれた気がしました。

でも、ここはゴールではなく「始まり」

今、自分がやっていることはゴールではありません。

むしろ、始まりです。

エラマに入社して6年目。

美容師としては9年目。

まだまだ、これからの美容師です。

この先、もっともっと進化していかなければいけません。

幼い頃から、美容師としてがむしゃらに働く母の姿を見て、

「美容師=激務」

だと思っていた私。

でも、母は言います。

「美容師は華のある仕事」

今になって思います。

そんな母の姿に、私はずっと憧れていたのかもしれません。

たくさんの人に支えられて、今ここにいる

職場が変わるたびに、たくさんの人と出会いました。

いろいろな経験をして、

遠回りもして、

迷って、

辞めようと思ったこともあって。

そして今、

自分がなりたい美容師になるためのスタートラインに、ようやく立つことができました。

家族。

同僚。

そして、私を選んで来てくださるお客様。

たくさんの人に支えられているからこそ、今もこの仕事を続けていられる。

心の底から、そう思います。

美容師としての私は、まだまだこれから。

もっと知りたい。

もっと上手くなりたい。

そして、

私を選んでくださるお客様の髪を、今までで一番綺麗にしたい。

その気持ちは、これからも変わりません。

あたち物語は、まだまだこれから――。

続いていく。